散骨(さんこつ)


散骨(さんこつ)とは、遺骨を細かく粉状(遺灰)にし、その遺灰を海や空中などに撒くことで、この散骨する埋葬方法を特に「自然葬」といわれています。

1991年(平成3年)、「葬送の自由をすすめる会」が神奈川県沖で散骨を行った際に法務省は、「節度を持って葬法の一つとして行われる限り問題ではない」という判断をし、厚生省も「墓埋法は散骨のような葬送を想定しておらず、法の対象外」と判断したことから、節度のある散骨であれば法律に触れることはないと考えられています。

このように、法律的にも問題ないということが世間に広まり、その埋葬方法が認知されてきたことから、近年では本人や遺族の希望によって、ゆかりのある土地などに遺骨を埋めたり、撒いて欲しいということから、徐々に行う方が増えています。

あくまでも散骨に対しての法律が定められていないというだけですので、どこにでも散骨して良いというわけではありません。いくら「ゆかりのある土地」に散骨したいからといって、他人の私有地(山など)や、漁業が盛んな海へ勝手に散骨することは問題となりますので注意が必要です。

■散骨のメリット

お墓を購入しなくても良い(遺灰を全部散骨する場合)

故人のゆかりのある場所で埋葬することができる

自然へ還すことができる

■散骨のデリット

後に散骨に対する法律が定められる可能性がある

散骨を希望する人が増加すれば社会問題となる可能性もある

お墓がないので故人を偲ぶことが難しい(一部を散骨して一部を納骨することも可能です)

散骨の方法によっては費用が高額になる(ヘリコプター、船などを利用して散骨する場合)

散骨する方が増加しているとはいえ、まだまだ世間的に理解されていない


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